女の美学 ~苦手な人とのコミュニケーションは高度なゲーム~

正しいプライドの持ち方

 

世の中には色んな人がいて、苦手な人も、合わない人もいる。

 

それ自体は仕方がない。無理に好きになろうとしたり、仲良くなろうとしたりしなくてもいいと思う。

 

とりあえず、挨拶や最低限の会話くらいしていればいいのだと思う。

 

それでもなぜか、大体なんとなく合わない人と話していると、モヤっとしたりイラっとしたりする事もある。

 

モヤっとしたりイラっとするのはごく自然な感情なので全く悪いことではないが、その先の対処法は一旦落ち着いて考えたい。

 

感情的に何かを言ってしまうのはよくない。

 

そういう時こそ、ゲームのように攻略法を考えて自分の中だけでこっそりと勝ち負けの基準をつくればいい。

 

ここで大事なのは

・実際に目に見える勝ち負けとは違う事

・勝敗を相手に感じさせた時点でゲームオーバー

・相手を「負かさない」こと

・自分も「負けない」こと

 

モヤっとを見過ごし飲み込んで我慢するだけもダメ。

ムカッときてつられて感情的に言い返すのもダメ。

 

「相手に花を持たせる」時があっても、上下関係は作らない。

 

つまり相手のペースに飲まれたら負け。

 

なんだか禅問答みたいでややこしいけれど、

負けない、勝たない。

つまり戦わない。

 

じゃあどうすれば?

 

ゲームだと考えたら、まずは戦う相手を知ることが第一(戦わないけど相手を分析する事は大事という意味で)

 

敵を知り己を知れば百戦危うからず。

 

自分の頭や気をフルに遣い相手の一挙手一投足に神経を張り巡らせていれば、なんとなくその人となりがわかってくる。

 

ちょっと疲れるけど、どっちみち苦手な人とのコミュニケーションというのは疲れるものだ。

 

それなら相手のペースに乗らずにうまくかわす方を選びたい。

 

コミュニケーションの最適解は自分の頭で、知恵を振り絞って考える。

誰かお手本になりそうな素敵な人の言動を見習う。

誰か尊敬できる人の姿勢を見習う。

そうやってどんどん素敵になるほど、無敵になっていくんじゃないかと思う。

 

 

最終的に目指すところはwin-win

 

高尚な道徳とは違う、もっとドライなゲームだ。

 

でも、ドライな策士になりすぎるとそれはそれで魅力がないし、計算高すぎる人は後々相手に恨まれるような勝ち方をしかねない。

目指すのはそこではない。

 

ドライでいつつ、人情を忘れないこと。

できたらユーモアを添えられれば尚よい。

 

なかなか高度なゲームである。

 

 

何をもってwin-winとするのかはその相手とその場面によるので、同じ正解が存在しない。

 

相手の性格や価値観によって接し方は変わってくるからいつも同じ攻略法が通用するとは限らない。

 

ただ、どんな相手にも通ずるルールとしては

 

「礼儀、マナーをわきまえた言動を取ること」

 

この鉄則さえ守っていれば、ワンサイドゲームになる事はそうそうない。

 

ディフェンスは鉄壁に、オフェンスは時と場合で使い分け、ほどほどにしておく。

 

間違っても礼儀やマナーを無視した言動を取らないこと。

 

礼節を欠いた人をまともに相手にしないこと。

 

そういうザコキャラと同じ土俵に立ってしまったら、自分が自分に負けることを意味する。

 

得るものも無い戦いにエネルギーを消耗し、本当に得たいものにエネルギーを使えなくなってしまうことは、いつまでも自分がザコキャラでとどまり続けるようなもの。

 

ザコなんて言い方は悪いが、きっとそれは誰しもが秘めている正しい「プライド」の持ち方だろう。

 

人を見下すのではなく、自分に負けないためのプライドだ。

 

 

そんな小難しいことを考えなくても自然体でwin-winの関係を築ける人はそれでよいけれど、

人間関係に悩みやすい人は、苦手な相手には自分の武器をアップデートしていくゲーム感覚を取り入れてみるともう少し楽になるかもよ。

 

そう考えると、人生において苦手な人というのは自分の力を鍛えてくれる相手ともいえるのかもしれない。

 

苦手なあの人も、ある人にとっては大切な人。

 

あんまりムキにならずに気楽に、適当に付き合えたらいい。

 

 

 

終わり